将来への不安を感じ、天職を占ってもらった体験。

結婚や就職など人生における岐路に立たされたとき、人は誰しも一人では決断できない場合があります。正しいと信じてきた道が行き止まりになっており、進むべき道を見失ったときは誰かに道を示して欲しいと思うこともあるでしょう。占いとは、そういった時に頼ってみたいと思うものです。

私は現在食品加工会社で営業職に就いている26歳ですが、現在の職を得る前は自分が進むべき道が分からず、闇雲に日々を過ごしていました。そんな私にきっかけをもたらし、背中を押してくれたのが占いです。

今から四年前、私はただのフリーターでした。

短期大学2年時に家庭の厄介事や身内の不幸が相次ぎ精神的に参って体調を崩してしまい、就職先も決まらないまま卒業し、いくつかのアルバイトを掛け持ちしていました。

お金には困っていませんでしたが、何の目標も無く、達成感も無い煮え切らない日々を過ごしていて、「自分はいつまでもこのままでいいのか」という疑問を抱いていました。

周囲の大人に相談しても、「いつか転機は来る」「やりたい事を見つけなさい」などと曖昧で、役に立たない助言しか得られず、私は完全に道を見失ってしまっていました。

ある時、女性の友人が占いを受けてみたいと言い出しました。

その人とはよく色んな話をするのですが、実は交際をしている男性から結婚を申し込まれたと言い、決心が付かないから占ってもらいたいと言いました。

そこで私は、自分の天職でも占って貰おうかと冗談を言ったところ、ちょうど一人では行きにくいし、同性の友達とは行きたくなかったようなので、私にも一緒に占いを受けてみないかと誘われました。

正直なところ私は占いを信じていませんでした。

胡散臭いとまでは言いませんが、仮に占うことで未来が見えるのなら、全ての人が人生において最適解を選択でき、この世に失敗する人間などいない筈だからです。

ですがその当時の私は、私自身が信じていない筈の占いにでもすがりたい気持ちだったのでしょう。というより、ただ誰かに何かを言ってもらいたかっただけなのかもしれません。

少し悩みましたが、私は自分の天職について、どのような職が自分に向いているのか占ってもらうことを決めました。

友人に導かれてやってきたのは、比較的新しい住宅街の中にある小さなお店でした。

占いについて特に関心が無かったので、自分が住んでいる街に占い師がいて、店舗を構えていることは知りませんでしたが、私の住んでいる街の名前と「占い」の語句で検索すると、候補の最上位に出てくるような場所だったようです。

サービスに関しては対面方式の他に、電話や無料通話アプリを用いた方法がありましたが、二人続けて予約が取れたので、対面方式を選びました。

他と比較したことが無いので料金に関しては高いのか安いのか分かりませんが、そこまで高くはなく、映画館で一本映画を見たのだと思えばそこまで損をしたというわけではありません。とにかく、行き止まりにぶち当たってしまった自分に、何でもいいので助言をくれる人さえいれば、それでいいと思っていました。

実際に行ったのは私の名前についての姓名判断とカードを用いた占いです。

お世話になった占い師の方はその二つだけではなく、手相や星といった分野にも精通しているようですが、私に合っているのは姓名判断とカードということでした。

このままフリーターでいることに不安を感じている、自分に合った職というものがイメージできないといった私の話を、まるでカウンセラーのように、丁寧に聞いてくれました。

その心地よさのせいか、私はすっかり雰囲気に飲み込まれ、信じていなかった筈の占いを真剣に聞いていたことを覚えています。

その結果、私には人を惹きつけ、人間関係を円滑にする素質があると言われ、人と多く関わる仕事こそが私に向いているという答えを得ました。

私は不退転の覚悟でアルバイトを全て辞め、地元の求人誌や職業安定所で公開されている人と多く関わる仕事、つまり営業職をピックアップし、面接を受けることにしました。

何社か面接を受けては落とされ、ようやくたどり着いたのが今の会社です。

基本的にはレジ打ちや肉体労働しかしたことがなかったので、初めのうちはマニュアルを読み、先輩に着いて回って営業のイロハを一から学びました。

人手不足ということもあり、しばらくしたら戦力として独り立ちさせられましたが最初の数年は目立った成果もありませんでした。それでもフリーターでいるより、目的を持って毎日を過ごし、給料や保障の面でも上回っていたため、占いを信じてよかったのではないかと思っていました。

それをさらに強く感じたのは今年度の初めで、私は少し大きな案件をまとめることができ、社内での評判や、私を見る目が変わったことを実感しました。

それに伴い責任や重圧は以前よりも増していますが、このような刺激的な挑戦は、闇雲に生きていたフリーター時代では体験することができないもので、生活の充実を感じています。

たった一回の占いで当たった、当たらなかったというのは馬鹿げていると思いますが、私はあの時占いを受けて良かったと思っています。

一つ占いに対する考え方の変化があり、やはり占いとは私が思っていた通り未来を見通し予言する力ではありません。しかし、私のように道に迷った者を導くための「動機付け」としての力があると考えるようになりました。

占い師を騙る悪質な人間のせいで「占い=胡散臭い」と思われがちですし、私自身も思っていましたが、本物の占い師とは我々の悩みだけではなく様々な情報から総合し、どのように進めばいいのか答えや勇気をくれます。

占いに頼らなければ自分の将来も決められない弱い人間、などと思う必要は無く、ただ誰かに真剣に話を聞いてもらい、様々な方面から何かを言ってもらうだけで、自分では見えていなかったものが見え、道が現れることがあります。

これからも人生の岐路に立つ度に占いを受けるかどうかは分かりませんし、現時点では受ける予定はありませんが、それでも私はあの日占いを受け、自分の将来について決断したことを良かったと思っています。

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