占いの根拠を証明する必要はあるのか?占いは信じることで効果を得られる

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紀元前から存在し、
今も人々の暮らしに強く根付いている占いについて、
貴方はどのくらい知っていますか?

また、どのくらい占いというものを信じていますか?

信じていないという人の多くが、
恐らく「科学的根拠がないから」という理由で、
占いを遠ざけているのではないでしょうか。

そういった方やイマイチ占いを
信じていいものかと悩んでいる人に向けて、
私は今回《占いの根拠》についてお話していこうと思います。

 

目次

  1. 占いに根拠はある
  2. 《科学的》根拠
  3. プラシーボ効果
  4. まとめ

 

 

1.占いに根拠はある

そもそも「根拠」という言葉の意味とは、
どのようなものなのでしょうか。

電子辞書でその意味を調べてみたところ、

  • ある考えや言動のもとになるもの。よりどころ。
  • ねじろ。本拠。

とありました。

今回関係あるのは①の意味ですが、
分かりやすく言うと「行動と判断を支える理由となる事実」ということになります。

先に伝えておきたいことがあります。

それは「事実」「真実」の意味は大きく異なる、ということです。

事実とは「現実世界で実際に起きた出来事」のことを言い、
真実とは「嘘偽りのない本当のこと」という意味を持ちます。

この違いを分かりやすく伝えるために、
一つの例を挙げてみましょう。

一組の男女が手を繋いで歩いています。

その光景を見た貴方は二人の関係をどう思うでしょうか。

大抵の場合、仲の良いカップルだと思うかもしれません。

ですがこの見方は個人の客観的な視点、予想でしかないのです。

もしかすると二人は単に仲が良い友人かもしれません。

異性同士の友情が成り立つかどうかはこの際、考えないでおきましょう。

当然片思い、もしくは両思いである可能性もあります。

カップルだとした場合でも、仲が良いとは限りません。

もしかすると片方は別れたがっているかもしれません。

二人の関係、両者の想いや考えは本人たちのみが知っていることです。

理解頂けたでしょうか、これが事実と真実の違いです。

 

話を戻しましょう。

端的に言えば占いに根拠はあります

「どうしてそうなるの?」と、
思う方もいるかもしれませんので説明しましょう。

先に述べたように、根拠とは
「行動と判断を支える理由となる事実」のことです。

占いが当たらなかったという方も居る一方で、
「占ってもらった内容が当たった」という方の
体験談や報告が実際にあるのも事実です。

ということは、そういった事実がある占いの全てには、
「根拠がある」と言えるのではないでしょうか。

そもそも、
根拠という言葉はよく使われているにも関わらず、
その意味は随分と曖昧なものなのです。

実際問題、
占いを信じられない方々が気になるのは根拠ではなく、
証明や根拠そのものの合理性ではないのでしょうか?

 

 

 

 

2.《科学的》根拠

現代において、人を納得させる時に
《科学的》という言葉を使う方が多い傾向に見られます。

科学は全てを見通し、明確なものとする力のように
思われている節があるのも事実です。

だからでしょうか、
「科学的根拠」という言葉がよく使われますが、
私はこの言葉にそれほど大きな力があるとは思いません。

それはどうしてか?

科学的根拠とは実のところ、
科学的事実でしかないからです。

事実である以上、
そこには当然のことながら人の主観が入ります。

おまけに、科学における調査というものは、
「生のデータ」を統計したものに過ぎず、
決して真実ではないのです。

どういうことかというと、
例えどれだけ多くの人から情報を得たとしても、
それは人類全体から見るととても少ない数です。

だからといって全員から情報を得ることは出来ないので、
妥協して一握りの情報から全体の傾向を調べているにすぎないのです。

これだけで、
《科学的》という言葉がどれほど曖昧なものか、
理解して頂けたと思います。

そもそも科学は万能ではありません。

科学があったからこそ進化した私たちの世界ですが、
それが全てではないのです。

ある仮定の証明が成功したからといって、
真実までを科学で測ることはできません。

例え話になりますが霊の存在や死後の世界のこと、
多くの人々に信仰されている神々の存在など、
科学で証明が難しいものは数多く存在します。

それらは科学の進歩と共に証明できる日が出来るかもしれませんが、
それは人が納得するための口実でしかないのではないでしょうか。

占いとは、そういうものの類ではないでしょうか。

形なきものを証明するのは難しいことです。

※ここから先は筆者の個人的な見解になります。

これは根本的なことですが、
どうして占いを科学的に証明する必要があるのでしょうか。

何故、占いの根拠に合理性を求めるのでしょうか。

科学が万能でないのと同じように、
占いも万能ではありません。

また占いとは、
人生における物事の選択を手助けするだけのものであって、
貴方自身の将来を約束するものではありません。

こうすればこうなる、
そういった可能性を人々に提供するのが占いです。

当たる当たらない以前に、
その人が占いを信じるか否かの問題ではないでしょうか。

占いの内容を信じるかどうかは結局のところ個人の責任ですし、
人生に行き詰った人が助けを乞い、縋りつくものが占いです。

それ以外の人が占いについて、
合理性や証明を求める必要はあるのでしょうか?

とはいえ、昔からインチキな占い師というものは確かに居ますから、
そういった人達に騙されないようにといった
立派な志故にそういったことを求める人はいらっしゃると思います。

この考えについてはあくまで私本人が抱く純粋な疑問ですので、
数ある意見の一つとして頭の隅に置いてもらえればと思います。

 

 

 

 

3.プラシーボ効果

この記事を書くために様々な雑誌や他の方の記事を多く調べましたが、
その中で一つだけ面白いと感じた内容の記事がありました。

それは「プラシーボ効果」に関して書かれた記事です。

皆さんはプラシーボ効果というものをご存知でしょうか。

プラシーボ(Placebo)とは、
ラテン語の「喜ばせる」を語源としており、
患者を喜ばせることを目的とした、
実際は薬としての効果を持たない(薬理作用のない)薬を指します。

主に乳糖やデンプン、生理食塩水などが用いられますが、
これらによって及ぼされた症状や効果のことを

プラシーボ効果というのです。

どのような治療法かというと、先ずデンプンなどを患者に
「これを飲めば痛みが消える」と言い聞かせて服用させます。

当然ですが、デンプンなどに
痛みを和らげる鎮痛効果はありません。

ですが、患者自身が「痛みが消える」と強く信じた結果、
本来起こり得るはずのない鎮痛効果が得られることがあるのです。

更には吐き気を催すこともあります。

これは一般的に薬を服用した際、
後から出てくる副作用というものと同じです。

つまり、ただデンプンを飲むだけで、
鎮痛剤などが持つ痛みを鎮めるという治療効果と、
吐き気という副作用まで起きてしまうという訳です。

このプラシーボ効果はなぜ起こるのでしょうか。

一番の理由は強い自己暗示
要するに「思い込み」だと言われています。

心理状態によって感じる強さが変化すると言われている痛みは、
不安になるほど痛みが増しますが、
強い思い込みと安心感で反対に容易に痛みを和らげることが可能なのです。

ですから痛み以外には、
あまり効果が見込めないと考えられがちなプラシーボ効果ですが、
実は血液検査などで割り出す検査値というものにも
影響を及ぼすことが分かっています。

ある実験によると、
健康体の108人に肝機能に異常をきたすと言って、
プラシーボを投与した結果、
そのうち18人から肝機能異常が検知されました。

割合としては14%と低いですが、
思い込みだけで身体の機能に影響を与えることが
あるという事実そのものが驚くべきことなのです。

日本のことわざに
「病は気から」という言葉があります。

プラシーボ効果はそのことわざを体現したものと言えるでしょう。

心理状態一つで人の身体は良くなることもあれば、
悪くなることも起こり得るのです。

この手の実験はアメリカで多く行われていますが、
どれも高い数値を叩き出しているようです。

もう一つ、
ある医学大学で行われた実験についてです。

ハーバート・スピーゲルという方が米国軍人の伍長一人に催眠術をかけ、
催眠状態にしてから「今から貴方の額にアイロンを当てる」と宣言しました。

これは勿論嘘です。

本当にそんなことをすれば大惨事になります。

スピーゲルはただ、鉛筆を額に当てただけでした。

本来ならば何事もないでしょう。

しかし、額に鉛筆が当たった瞬間に伍長は「熱い!」と叫びました。

そしてその部分に、みるみるうちに火ぶくれができたのです。

完治した後に同じことを四回繰り返したところ、結果は全て同じでした。

これも上記と同じで強い思い込みを伍長に強いた結果です。

さて、私がなぜこんな話をしたか、
皆さんはお気づきでしょうか。

「信じる」ということはそれだけで効果があるのです。

占いであろうとそれは同じです。

始めから疑ってかかると、それだけで損をするものです。

だからといって疑うな、とは言いません。

インチキ占い師や詐欺師まがいの占い師が居る現状、
それは無防備というものです。

ですが、やはり信じることが人にとって、
プラスになる事は十分あります。

どんな不況でも心理状態が良好であれば、
それは好機ともなるものです。

 

 

 

4.まとめ

結局のところ、占いというものに、
絶対という言葉はありません。

それは占いに限らず言えることですが、
兎にも角にもそういったものに
根拠や合理性を求めるのは難しいということです。

貴方が信じれば占いは貴方に力を貸してくれます。

また、占いとは先人が現代に残していった
叡智の結晶ではないでしょうか。

長い年月をかけて築かれてきた占いという道具と
私達はうまく付き合っていく必要があります。

ただ否定するのではなく、
方法の一つとして上手く使っていきましょう。

そうすれば占いという存在を
危険視する必要がなくなるのではないでしょうか。

 

 

 

 


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