ホロスコープが代表の西洋占星術

skeeze / Pixabay

西洋占星術は、
ホロスコープと呼ばれている星の配置図を作り、
運命を読み解く占いです。

歴史は長く紀元前2千年紀より
伝われているものです。

この西洋占星術は占星術の中でも有名で、
信用性があります。

 

目次

  1. 西洋占星術とは
  2. 星を見て分かるホロスコープ
  3. 紀元前8000年メソポタミアから来た西洋占星術
  4. 西洋占星術の種類
  5. 西洋占星術と東洋占星術の違い
  6. まとめ

 

 

1.西洋占星術とは

西洋占星術またの名を、
ホロスコープ占星術といいます。

夜空には未知数の星が存在しています。

宇宙には沢山の星がありますが、
その星の動きを見た人が、
星は一定の位置にあることに気がつきました。

星の配置から地球上で起きた出来事や、
その時生まれた人に何かしらの影響を与えられているという、
過程のもとにホロスコープを作成し、
ホロスコープを元に運命を読み解いていくものです。

昔は暦がなかったので、
春はいつ、夏はいつなどという、
季節も分からない時代でした。

ですが、星を見ていると
あの星が輝きだしたら種まきの時期だな。

などと、星の位置や動きによって、
季節や四季を感じていたようです。

夏になると白鳥座を見て、夏というのがわかるように、
昔から星の動きで、
季節や種まきの時期を判断してきました。

星の動きによって、
生活の進むべき行動の基準としていたようです。

星の動きで、災害や戦争、
政治の動きなどを読み解けるようになりました。

そこから未来を予測したいということで、
生まれたのが″占星術″です。

星の動きと聞くとそれは天文学ですか?
と、質問される方もいらっしゃいますが、
実際17世紀頃までは天文学と占星術は、
陽と陰のような関係でした。

まさに太陽と月の関係のようです。

天文学者ケプラーを始め、
レオナルド・ダヴィンチも、
占星術を使っていたことがわかりました。

天文学者ケプラーは、
ドイツの天文学者です。

天体の運行法則に関する、
「ケプラーの法則」で有名な方です。

理論的に天体の動きを解明した人として、
天体物理学者の先駆的存在だと言われています。

それだけではなく数学者、自然哲学者、
占星術師としても活躍していました。

生まれた時も未熟児、波乱万丈な人生ではありましたが、
評価される歴史に名を残す方です。

肉眼のみで星の動きを見ていたことになりますが、
これはすごいことです。

望遠鏡は1570年にハンス・リッペルスハイが開発していますが、
ケプラーの宇宙望遠鏡は、地球型の太陽系外惑星を探すために
アメリカ航空宇宙局が運用している宇宙望遠鏡です。

2009年3月6日に打ち上げられたものです。

ケプラー宇宙望遠鏡で、
太陽系外惑星は約3,200個。

そのうち2,325個を
ケプラー宇宙望遠鏡が発見しました。

天文学のスペシャリストも占星術を使うという点から、
占星術は天体と深い関係があります。

 

 

2.星を見て分かるホロスコープ

占星術における、
各個人を占うための天体の配置図。

惑星・黄道十二宮・十二室・角度の
4つの要素で構成されています。

地表の位置関係を表す天体の配置で、
占星術に用いられるものです。

ホロスコープは、生まれた年、月、日、時、
生まれた場所の経度・緯度によって12分割のハウスを作り、
天体の位置をその中に書き込んでいます。

ハウスとは、きっちり12等分されている黄道12星座の宮の他に、
細かったり広かったりとまちまちなものがありますが、
同じくピザカットのように区分されて、
1から12の番号がふられている場所があります。

これがハウスと呼ばれているものです。

星座占いの代表的な占いが、
ホロスコープです。

占星術の中心的な役割を果たすのは、
星座ではなく惑星や天体です。

星座というのはあくまでも、
惑星の性格に色付けをするに過ぎない物です。

本来星座占いは、惑星をメインとしないといけないわけですので、
「あなたの太陽は双子座にあるので…」
という言い方をしないといけないのです。

個性的な性格を持つ10天体をホロスコープの、
どの星座にいるかが大切になってきます。

10個の天体は、
太陽・月・水星・金星・火星・
木星・土星・天王星・海王星・冥王星
の10個です。

元々は7つの惑星でしたが、
近代になり望遠技術が発達したことで、
3つの惑星が追加しました。

惑星の意味合いを説明します。

「太陽」ホロスコープの、
中心的な意味を持つのが太陽です。

この太陽であなたの基本的な性格や行動パターンから、
人生の目標を果たすためにどう成長していけるかを読むことができます。

年齢域:26歳~35歳
人物:自分、雇用主、著名人、夫な
キーワード:意志、決断、意欲、名誉、主体性、自主性、主観、横暴、怠惰など。
「月」太陽が表向きの性格だとしたら、
月は素のあなたを表しています。
生まれてから色々な人や事柄と出会い、影響を受けながら、
自然と形成された基本性格が太陽とするなら、
自分の無意識の状態からあった自分が月の性質になります。

年齢域:0歳~7歳頃
人物:子供、母親、大衆、ペットなど
キーワード:想像力、感情、気質、クセ、家族、非安定、臆病など
「水星」太陽や月で見た人格を外部に伝えるための、
知性や思考、コミュニケーションの部分を水星で見ることができます。

年齢域:8歳~15歳
人物:学生、兄弟、年下の人、仲介者な
キーワード:学習能力、知性、思考能力、言語能力、判断能力、技術など
「金星」愛と美を表していて、人間関係や恋愛など精神的な部分と、
金銭や財産など物質的な部分の両方を読み解くことができます。
男性でいう女性の恋人を表します。

年齢域:16歳~25
人物:芸術家、愛人、若い女性、援助者、血縁者など
キーワード:愛、美、協調性、バランス、ロマンス、快楽、幸福、喜びなど
「火星」は情熱や勇気、闘争心など、人生を形成するために必要なエネルギーを表しています。
女性にとっての男性の恋人を表すこともできます。

年齢域:36歳~45
人物:ライバル、軍人、若い男性、実業家な
キーワード:勇気、情熱、衝動、戦争、性衝動、興奮、暴力、怒りなど
「木星」拡大と発と同時に、自分を甘やかす部分を見える部分です。
社会的部分を見ることができます。

年齢域:46歳~55歳
人物:政治家、法律家、聖職者、学者、社会的成功者など
キーワード:名誉、成功、人気、思想、贅沢、寛容、穏和、善意など
「土星」は試練と制限、コンプレックスなどがわかります。
なんでもいいよという土星とストップをかけるのも土星です。
苦手意識、根気、粘り強さもわかります。

年齢域:56歳~70
人物:父親、お年寄り、年長者な
キーワード:忍耐、責任、努力、制限、禁欲、試練、権威など
「天王星」飛躍、オリジナリティー、インスピレーションを表します。
古い物を変化させ、リニューアルするのが天王星なので、独創性などを読むことができます。
公転周期が遅いので、個人というよりは世代を見ることに適しているものです。

年齢域:71歳~85歳
人物:同志、同胞、友人、知人、科学者、専門家、発明家など
キーワード:革新、革命、自由、発明、科学、閃き、限界突破など
「海王星」は、直感や精神世界の部分を表します。
自己犠牲や奉仕の精神、スピリチュアルな部分を含め、現実逃避、妄想癖なども分かります。

年齢域 : 85歳以
人物 : 宗教家、占い師、霊能力者、詩人、隠居者、社会的弱者な
キーワード : 神秘、直感、理想主義、幻想、夢想、奉仕、アルコール、薬物など
「冥王星」は、破壊と再生を表す意味がありますが、通常では眠っている状態なので発動しません。
ただし一度発動してしまうと、状況や気持ちなど一切関係なく
物事を根底から変化させてしまうパワーを持っています。
最高か最低、死か生、成功または失敗。
極端な人生の変容を知ることができます。

年齢域 : 100歳以降、死後の領域
人物 : 先祖、絶対的権力者、神など
キーワード : 絶対性、極限、不可抗力、死と生、破壊と再生、無から有など
冥王星に至っては、天界や次元が少し変わります。
このように惑星との関係性が大事なホロスコープ。

今、ホロスコープを使っている占い師が、
多く存在しているのをあなたは知っていますか?

数年前にブームになったホロスコープですが、
今もなおこのホロスコープは占いの中でも
信用性があるとして評価されています。

ホロスコープは自分の人生を見るものですが、
使い方は難しくなかなか扱うまでも難しいジャンルです。

ホロスコープの読み方を書いていきます。

ホロスコープの円の中心に
あなた(天体でいうなら地球があなたになります。)がいると仮定します。

そこからぐるっと見渡した円の中に、
あなたが生まれた時の、太陽系の星が存在します。

中央で上下に分割する、
左右に走る横のラインがあります。

この線は地平線と思ってください。

ホロスコープの基本になりますが、
左が東、西を右に書くと決まりがあります。

次に太陽の位置を見ていきます。

太陽のマークの位置で、
だいたいの時間がわかります。

左上にあれば午前中、上の真ん中なら正午、右上なら午後、
右下なら夕暮れから深夜、下の真ん中なら夜中、
左下なら深夜から夜明けになります。

次は月の位置を見ていきましょう。

太陽と月の位置関係を見ることで、
その日の月がどんな状態だったのか分かります。

太陽が外側に位置していたら新月、太陽を背にしている月は上限の月、
月が太陽の対角線上に位置していたら満月、
満月を超えて太陽を追いかけている月は下限の月です。

次に地平線を東西とした時、
地平線と上下(東西南北)の4ポイントを見てみます。

ホロスコープの周りにある星座が、
その4ポイントに位置するかにより、
大きな意味を持つと言われています。

地平線の東側(左)のことを
Ascendant(アセンダント)と言います。

略してAscと表記しています。

Ascは上昇点や優勢を示すので、
この位置に、どの星や星座が存在しているかを見ることによって、
その人の基本的な性格や性質、容貌などを読むことができます。

南中点、天頂(ほぼ上中央)を示しているのが、
Medium coeli(メディウム・コエリ)と言います。

略してMCは、
天の真っただ中という意味を持っています。

したがって占星術では、
人生における到達すべき目標であったり、
社会的な活動や成すべき事を知ることができます。

西の地平線(右)を示しているのが、
Descendant(ディセンダント)と言います。

下降点で、略してDscと言います。

子孫の意味合いがあり、
その人の協力者やパートナー、後継者、もしくは家族などの人生で
獲得するべきものを知ることができます。

北中点(ほぼ下中央)を示しているのが、
Imun Coeli(イムン・コエリ)と言います。

略して、ICと言います。

祈る星もしくは、天に祈るという意味合いがあり、
自分が一番安らげる場所、帰る場所、
魂が解放される場所などを知ることができます。

※ 特にAscは人生のスタートを表し、MCは人生のゴールを表していますので、
この2つの組み合わせで、およその人生の流れが読めます。

次に、黄道の12星座が周りにあるのが分かりますか?
黄道とは、ここでは太陽の通る道と言われています。

西洋占星術では、
12星座と一緒に黄道12宮という別名もあります。

牡羊座(白羊宮/Aries)、牡牛座(金牛宮/Taurus)、双子座(双児宮/Gemini)、
蟹座(巨蟹宮/Cancer)、獅子座(獅子宮/Leo)、乙女座(処女宮/Virgo)、
天秤座(天蠍宮/Scorpio)、射手座(人馬宮/Sagittarius)、山羊座(磨羯宮/Capricorn)、
水瓶座(宝瓶宮/Aquarius)、魚座(双魚宮/Pisces)があります。

この黄道12宮は、
男性宮と女性宮に分かれています。

男性宮と呼ばれているのが、
牡羊座、双子座、獅子座、天秤座、射手座、水瓶座です。

女性宮と呼ばれているのが、
牡牛座、蟹座、乙女座、蠍座、山羊座、魚座です。

黄道12星座の宮の他に、
12に分かれているハウスがあります。

ハウスは地球上での活動を示すもので、
12のハウスに分かれています。

黄道12星座の宮は春分を基点とし、
宇宙的周期をかけて1周します。

人間の一生からするとほとんど動きませんので、
それに比べてハウスは地球の自転に伴うので、
ほぼ24時間で12ハウスが1周するということになります。

第1ハウス…本人もしくは生命のハウスとも言われ、
あなた自身を表しています。

個人が生まれ持った基本的な運命や性質、癖、
外見や容貌を見ることができるのが第1ハウスです。

第2ハウス…金銭もしくは所有のハウスで、収入や仕事、
才能や資質などの所有を表します。
どんな仕事に向いているのかがわかるのが第2ハウスです。

第3ハウス…知性やハウスと言われています。
学習や知識、コミュニケーション能力などを表しているのが第3です。

第4ハウス…家族や家庭のハウスで、あなたの癒しの場所、
心の拠り所や家を表しています。
財産や不動産の相談や、家業を継ぐなども分かります。

第5ハウス…娯楽と創作のハウスで、
自分自身の人生を楽しく面白いものにできるかを表しているのが第5ハウスです。
何かを楽しみにいているものが分かります。

第6ハウス…労働と健康を表すハウスで、
仕事や就職、自己管理などを表しているのが第6ハウスです。
仕事をするために必要なこと、実用的な能力を身につけること、
健康管理や自己管理の大事なことを分かります。

第7ハウス…共同や対人のハウスで、
自分と他人との関係が分かるのが第7ハウスです。

第8ハウス…支配や継承のハウスで、
良くも悪くも人生が一変する何かを表しているのが第8ハウスです。
相手の何かを自分に取り込む事を示すのが第8ハウスです。

第9ハウス…政治や哲学を表しています。
精神的な物事や抽象的な学び、思想などを表しているのが、第9ハウスです。

第10ハウス…社会的成功や向上心で、
現実的に社会における自分を表すのが第10ハウスです。
社会への適応力、肩書き、野心、成功の計画性などの見ることができます。

第11ハウス…友人や集団や社交の部分ですが、
楽しいものではなく反抗心からくる部分を表すのが第11ハウスになります。
信念や社交性を見ることもできます。

第12ハウス…障害の部分や魂が分かります。
死後の魂や表現の難しい無意識の願望から、秘密の関係、内縁関係など、
目に見えない部分が分かるのが第12ハウスです。

ホロスコープの見るべき部分は、
2要素、3区分、4元素が読み解く部分で大切になってきます。

2要素を見ていきます。

ホロスコープ上の10天体が、男女どちらに多いかで、
より強く表れる性質を見ることができます。

男性宮の方が多い人は、外部や現実世界への関心が高く、
社会的な出来事や流行、出世などに興味があります。

女性宮の方が多い人は、自己に対する関心が高く、精神世界やスピリチュアル、
金銭を含む所有物、家族や家庭に興味が向きます。

次に3区分を見ていきます。

活動宮、不動宮、柔軟宮に分かれて行動の性質を見ます。

活動宮と呼ばれているのは、
牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座です。

不動宮と呼ばれているのは、
牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座です。

柔軟宮と呼ばれているのは、
双子座、乙女座、射手座、魚座です。

活動宮が多いと、変化を好み、自ら積極的に始める力を強く持ちます。
アイデアを出して、企画を立てるのが得意です。
ただし、管理や維持が苦手で、途中で誰かに丸投げしてしまうこともあります。

不動宮が多いと、一つの場所で、粘り強く同じ作業を繰り返すことができる人です。
独自の作業を研究し、磨き上げることが得意なので、職人的な仕事に向いています。
また、誰かがポロリと言った思い付きを、熟考し形にしていくことも得意です。
変化が苦手なので、コロコロと意見や方針を変える人や社会とは合わないかもしれません。

柔軟宮が多いと、文字通り、相手に合わせて柔軟に対応できる人です。
対立を仲裁したり、争いになりそうな場面で緩衝材代わりになったりと、一人いてくれると助かる存在です。
ただし、自分で何かを決断したり、判断するのは苦手で、
ギリギリまで一人でオロオロしてしまうこともありそうです。

次に4元素を見ていきます。

4元素はエレメントとも言います。

火の星座、地の星座、風の星座、水の星座があります。

火の星座は、牡羊座、獅子座、射手座
地の星座は、牡牛座、乙女座、山羊座
風の星座は、双子座、天秤座、水瓶座
水の星座は、蟹座、蠍座、魚座です。

火のエレメントが多い場合は、立ち上る炎のごとく、
向上心を持ち、型にはめられる事に抵抗を感じます。
意志と行動の力が強く、考える前に動き、なんなら動きながら考える人です。
いつでも自由でいたいので、束縛されることを嫌います。

地のエレメントが多い場合は、安定を求める傾向が強く慎重で、正に地に足をつけた人です。
その場の感情で決断することは少なく、先を見越して思案し、
じっくりと考えるので、少しのんびりとした印象を持たれる事もあります。
感情を荒げる事に抵抗を感じ、我慢してしまうことも多いようです。

風のエレメントが多い場合は、知性とコミュニケーション能力が高く、
話をしながら、頭の中では既に次の展開を考えていたりします。
社交的で頭の回転が速いので、風のように自由に流動し、効率よく次々と物事をこなしていきます。
相手にもその効率を求めるので、自分についてくることが出来ない人を、拒絶してしまう一面もあります。

水のエレメントが多い場合は、感情や感覚的な力が強く、
人の感情にも敏感で、人付き合いは狭く深くなる傾向にあります。
共感力がとにかく高く、周囲の色に染まりやすいので、
良い人間と関わっていれば良い方向へ、悪い人間と関わると悪い方向へ進みがちです。
人に尽くす事に喜びを見出すのは美徳ですが、少々妄想気的で、
自分と他人の感情を一緒くたにしてしまい、想像のみで判断をくだしてしまう事も多いようです。

最後にアスペクトを見ていきます。

これが最後の章になります。

アスペクトとは、
10天体同士が作る中心角の事です。

アスペクトする星同士は、
お互いに干渉し合い、協調してパワーを強めたりします。

反発してお互いにパワーを削ってしまうこともあります。

星同士が協調し、無理なくプラスに影響し合う角度を”ソフトアスペクト”、
星同士の力を反発したり衝突をして、緊張感を持った関係にある角度を”ハードアスペクト”、
アスペクトの中で重要度が高いのが”メジャーアスペクト”
補足的な役割が”マイナーアスペクト”です。

このようにホロスコープは、
いくつかのものを掛け合わし、
見ていくことで自分のことがわかります。

勉強が難しいので、
なかなか読み解くのも大変ですが、

ホロスコープをしっかりと読むことで、
様々なこともわかります。

 

 

 

3.紀元前8000年メソポタミアから来た西洋占星術

西洋占星術の歴史を見るにあたり、
占星術の歴史を見る必要があります。

占星術の一番古いものは、
今の時点ではチグリス・ユーフラテス川流域にあった、
メソポタミア文明の時代にありました。

紀元前8000年から7000年頃にシュメール人が、
月の満ち欠けを元に太陰暦を作ったと言われています。

太陰暦がこんな古くからあった事にはビックリしましたが、
シュメール人は宇宙人ではないかと疑問を持つ人がいるほど、
頭の良い人種だったと残っています。

その後、シュメール文化は遊牧民セム族系のアカッド人、
バビロニア人へと受け継がれていきました。

紀元前10世紀以降、
バビロニア人(カルデア人)は遊牧民だったため、
遊牧生活のため明日この場所がどうなるかが大切な人達でした。

例えば、明日が晴れるのか雨が降るのかで、
移動するかどうかも知りたかったのです。

そんな時に天空の事象と大地の事象とのの関係を記載し、
それらを活かそうとしていたという説があります。

バビロニア人(カルデア人)のこの知識が、
占星術や天文学の誕生のきっかけとなったと言われています。

具体的にバビロニア人(カルデア人)は、
どのようなことを見ていたのか。

私たちが普通に1年は12ヶ月あり、
1週間は7日間、1日は24時間、角度の1周は360度、
これはすべてカルデア人が説いたと言われています。

「天文学はカルデアの贈」
「占星術はカルデア人の科学」とも呼ばれます。

約1年で星座が元の位置に戻ってくることや、
星座の位置が季節の移り変わりと連動していたことがわかりました。

これを発見したのは、
羊飼いだったと言われています。

星の観察によって暦を作りました。

これが最初の天文学の礎となりました。

このように作った暦は、
農耕へ活用されました。

その後、穀物が実り豊かになれるように、
祈る行為から宗教儀礼と結びつきました。

つまりどういうことかというと、
星を神と見なして祈りを捧げ豊作を願っていたのです。

イギリス南部に見つかった巨大な石の遺跡で、
ストーンヘンジと呼ばれるものがあります。

このストーンヘンジなど太古の遺跡は、
天文観察と祈りの場だったことがわかりました。

古代の人々は、星空の動きが、
神々の世界だと思い込んでいたという説もあります。

規則正しく巡ってくる恒星の動きは暦の基盤となったが、
他に視点がいったのが、
恒星の間をさまよう惑星たちの存在に気付きました。

「遊星」とも呼ぶ、
惑星の勝手気ままに見える振る舞いは、
天界に遊ぶ神々による天意の表れと見なされました。

星が動くたびに神様が動いたといった感じでしょうか。

他にも王族貴族のためにも使われたと言われています。

紀元前3000年から紀元前6世紀頃、
バビロニア帝国で原初の占星術が確立し、
紀元前7世紀の中ごろには、今に伝わる12星座になりました。

その後、バビロニアからギリシャ・ローマへと、
占星術は受け継がれていきました。

紀元前4世紀頃、
バビロニアの神官ベロッソスがギリシャへ運んだと言われています。

バビロニア占星術にプラトンや、
アリストテレスのギリシャの哲学と融合しました。

それに伴い、人がもっと良くなる生き方をする為には、
どうすればいいのかということを知る、個人個人の占いが誕生しました。

それまでは個人ではなかったため、
大きく占星術の歴史が変わってきました。

元々は社会を占うためのものでした。

ヘレニズム時代に占星術は、
大変大きな進歩を遂げました。

エジプトのアレキサンドリア都市で、
多くの天文学者が精密な天文観測を行い、
そのなかで自然科学、宇宙科学が急発展を遂げました。

この時代に天動説を体系化した
クラディウス・プトレマイオス(AD100-170)と、
プトレマイオスによって書かれた、
『テトラビブロス』という占星術の教本です。

このテトラビブロスは、
西洋占星術の歴史の中でももっとも重要な書籍で、
実質的に、占星術の体系はこのテトラビブロスによって、
完成されたといってもおかしくないものです。

キリスト教出現で、一度は衰退するものの、
また時代をかけて戻ってきました。

西洋占星術は、このように古くから続いています。

ですが、今もなお占いや占術として残っている、
この西洋占星術はすごいものです。

 

 

 

 

4.西洋占星術の種類

西洋占星術の代表的なものを紹介します。

・ホロスコープ
西洋占星術で最も一般的な方法。
その人の生まれたときの惑星の配置を12種類の室(ハウス)に分割して分類し、
資質や才能がどのようなジャンルに展開されるのかを見ていきます。

・サビアン
12星座のように大まかに分類するのではなく、72区分もしくは360度(区分)に細分化し、
その方の人生の目的やテーマなどを見ることができます。

・ハーモニクス(調波)
その人の生誕時の天体位置を一定法則(主に×5・×7・×8・×9・×その人の年齢など)で加工し直し、
その人の原始的欲求や環境の状態、その年齢の状態などを見る方法です。

・ハーフサム(ミッドポイント)
手法的にはハーモニクスと似ている点がありますが、
ハーモニクスがサインの特徴で解釈するのに対し、天体の特徴で判断するという点に違いがあります。
特定の点の中間地点から、45度ごとにポイントを取って、
そこに接触する天体や占星点を調べ、天体の組み合わせによって状況を判断します。
この方法を使うことにより、その人にどのような環境が発生するのかを見ることができます。

・ホラリー
質問が出た際、その質問の状態が直截的に天体の状態に示されているという理論から、研究された占術。
通常の西洋占星術では占うことができない、紛失物探しなどにも利用できる方法です。
その一方で、占ってはいけない条件というのが複数あり、いつでも使用できる占術というわけではありません。

・マンディーン
都市や国家といった大規模な範囲の情勢などを占う方法。
例えば日本の1年を占うときには、その年の春分図を基にします。

このように西洋占星術は、
以外と種類は少ないです。

ですが、ホロスコープは有名な西洋占星術です。

西洋占星術と東洋占星術の
違いを聞かれることがありますので、
詳しく説明していきます。

 

 

 

5.西洋占星術と東洋占星術の違い

西洋占星術も東洋占星術も、
自然の原理から来るものですが、
細かく見ていくと違いがいくつかあります。

西洋占星術の多くは、
「火」「地」「風」「水」の四要素をベースとしています。

主に錬金術や物理学的概念を用いています。

それに対し、東洋占術の占いは、
「陰」と「陽」の二極と、
「木」「土」「火」「金」「水」という陰陽五行説をベースとして、
自然科学的な概念を用いています。

ここの部分だけでも分かりますが、
時間の概念についても違いがあります。

東洋占星術の占いは、一定のサイクルを繰り返す
″暦″が元になることが多いものに対し、
西洋占星術では、今のこの瞬間の星の配置はこの時限りであり、
二度と同じ星回りは訪れないと考えています。

この部分は大きく違いがあります。

一度しかない運命は、一定で決められているというものと、
またそのサイクルが戻って来るというものでは、
考え方がまた変わります。

東洋占星術については、
また記事で書いていきますが多くの占星術があります。

皆さんがよく知っているのは、
東洋占星術が多いです。

また様々な占星術がありますが、
西洋占星術か東洋占星術かでまた違いが出てきます。

 

 

 

6.まとめ

ホロスコープや西洋占星術について、
長々と書いてきましたが西洋占星術が、
占星術の基本となる部分で大半が西洋占星術だったりします。

西洋占星術は科学的にも認められつつある、
占星術だったことが分かりました。

天文学などと密接に関係があるのもわかりました。

これからお勉強される方も、
西洋占星術の深さが分かればと思います。

 

 

 

 


あわせて読みたい


一人の力での占いは限界

手相が教えてくれる真実

占いで嘘を見分ける方法

今ある悩みはタロットにお任せ

 

 

監修占い師がおすすめする、電話占いランキング

【1位】電話占いヴェルニ
【2位】フィール
【3位】絆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA