初めての占い体験。相手はなんと現代の陰陽師!?

占いを受けたキッカケは、職場の後輩

私が、初めて占いを体験したのは、もう十年近く前のことです。キッカケは、当時勤めていた会社の後輩でした。なにかと交友関係の広い人で、その人を通じて料理体験やカフェ巡りなど、それまでにも色々な経験をしていました。

さて、当時の私は、本気で転職を考えていました。でも勇気が出ず、悶々と悩む日々。

そんなことを雑談の合間に話したところ、知り合いの「陰陽師」について話をしてくれたのです。知り合いの知り合いに、現代の陰陽師がいて、気になることを占ったり、自分のことを観てくれるのだとか……。

でもとても人気があり、なかなか予約が取れないのだそうです。後輩がさっそく問い合わせてくれたところ、予約が取れるのは、約2か月後でした。

その時は運がよく、ふだんはもっと待たされるのだとか……。

本当かな?と疑う気持ちもありましたが(大げさに言っているのではないか、と)、そのまま予約を取ってもらいました。正直、私は占いにそれほど興味がなく、どうしても受けてみたいと思ったことはありませんでした。むしろ、疑わしい気持ちや、振り回される人を訝る気持ちがあったと思います。

でもその時は、色々なことに悩んでいて……。何かのきっかけや、勢いづけになるかも?と思い、紹介してもらうことにしました。何かに背中を押して欲しい気持ちだったのかもしれません。

とりあえず、試しに行ってみよう。長い人生、一度ぐらい変わった経験をするのも悪くないし、話の種になるかもしれないし。逆に、占いまでに悩みが解決するなら、それでも良いという気持ちでした。

そんな気持ちで日々を過ごすこと、約二か月。

幸いにというか、結局転職する決意がつかないまま、当日を迎えました。後輩には場所や時間を教えてもらい、当日は一人で先方へ向かいます。少し怖かったし、今思うと色々と危険なのでは……という気もしますが、相手が女性ということで、とりあえず行ってみる決意をしました。

占いをしてもらうのは、件の陰陽師の自宅とのこと。私が降りたことのない、都心近くの駅でした。遅れないように、少し早めに現地に着きました。方向音痴なので、迷うことも想定して……。

幸い少し迷ったものの、無事にその人の家を発見することが出来ました。住宅街にある、小綺麗な一軒家。特別ゴージャスでも、みすぼらしくもない、普通のお家という印象でした。

少し早かったので、周辺をブラブラ散歩して時間を潰します。本屋さんを覗いたり、近隣の店を見たり。川が近くて、某有名高級食パンの販売&直売所があったことが、なぜか印象に残っています。帰りに買って行こうかな、と思いましたが、帰宅途中に寄ったときには、もう閉店時間を過ぎていました。残念でした。

 

さて、約束の時間が近づいたので、陰陽師さんの家へ向かいます。

確か17時頃でしたが、冬だったので、もうあたりは暗くなっていました。見知らぬ他人の家に、単身訪問……何か怖い罠だったら、どうしよう。いや、その時は全力で逃げよう!紹介してくれた後輩は信用できる人だけれど、その時は、そんな気持ちでした。

それにしても、この現代に陰陽師がいたとは……。

同名の小説を以前から愛読していましたし、映画も見ていたので、漠然とした知識はありました。けれど、その人が現代の東京に実在していて、しかも私のことを占ってくれる……なんだか現実味のない、騙されているような、そんな心持でした。

インターホンを推すと、女性の声で

「どうぞ、上がってください」

との返答が。

ドキドキしながら玄関を開け、お邪魔しました。置物など、猫グッズが随所にあるので、少し緊張がほぐれました。この人も私と同じ、猫好きなんだわ、と親近感が湧いて……。

初めての占い、その驚きの結果は?

出迎えてくれたのは、意外と若い中年女性でした。初老というには若く、肌の色艶も良い、快活そうな女性です。染めた髪も、着ている洋服も、とりたてて奇抜なところはありません。映画の陰陽師のように、白装束をイメージしていたので、少し拍子抜けした気も。

いらっしゃいませ、よく来てくれましたね、そんなことを言われたような覚えがあります。

二階家の、上の階が客間のようでした。廊下にも、客間にも、猫グッズや飾りがたくさん。どうやら、やっぱり陰陽師は猫好きなようでした。

客間はソファに応接セットで、ごく普通の様子。数少ない「陰陽師らしさ」を感じる部分は、半紙に墨で何やら書いた物が飾ってあった点のみ、でした。何と書いてあったのかは、覚えていません。

テーブルを挟んで向き合い、まずは簡単な問答をします。

紹介してくれたのは、会社の後輩であること。どんなことに悩んでいて、何を頼みたいのか。私は自分の状況や悩んでいることなどを、頭の中で整理しながら懸命に説明しました。

主に、転職すべきか迷っていること。また、その職種についてです。

その頃には、半ば気持ちが決まっていたので、もう

「背中を押して欲しい」

という気持ちでした。

陰陽師の女性は、頷きながら話を聞き、時折質問を挟みながら、丁寧に話を聞いてくれました。

 

さて、その後占いをしてくれた筈なのですが……どうしたことか、どんな風に、何を使って占いをしたのか、思い出せないのです。その前後にあったことは、割としっかり覚えているというのに……。

いくら記憶力が悪い私でも、その部分だけ記憶が曖昧なのは、不思議なことです。もしかしたら、それが陰陽師の占いである、所以なのかもしれませんが……。

結論から言えば、転職はするべし!というような診断結果でした。

あともう一つ、趣味を続けるべきかという質問……それは、ぜひ続けたほうが良い!というもの。

私自身も続けたいし、続けるつもりでいましたが、そうお墨付きを貰えたことは、やはり嬉しく思いました。

「あなたはクリエイティブなことに向いている。それは趣味であろうと、絶対に続けなさい。それが、仕事や私生活などにも良い影響を与えますから」

そう言って貰えたことは、ほぼ私が欲していた答えの通りで、とても嬉しかったです。そして、それから約十年……休んだ期間はあるものの、私は趣味を続けて、良かったと今思っています。

趣味があるから、有意義な人生を送れている、と。

あの陰陽師の方が断言してくれたので、よりいっそう、パワーを貰えた部分はあると思います。例え、気休めだったとしても。そして時間が余ったので、色々な話をしてくれました。

私の前世を見てくれたのですが、なんとたくさんある輪廻のうち

「平安時代の、宮廷に仕えた女歌人」
「ベネチアのガラス職人」

をしていた時代がある、とのこと。

本当かどうか、確かめる術はありませんが……もしそうなら、なんだか面白いなあ、と嬉しく思いました。

 

あともう一つ、不思議な経験が。

「あなたの身近な人の家の飼い猫から、メッセージがあります。餌の種類を最近変えたが、元に戻してほしいと飼い主に伝えてくれと」

身近に当てはまる人はいますか、と訊かれ、思い出したのは職場の人。確かに猫を飼っており、しかもちょうど少し前に、餌を変えたと話をしていました。なぜ飼い主でなく、私を通じて……と妙な気もしましたが、後日会社でそのことを伝えてみました。

すると、確かに新しい餌の食べっぷりが悪いとのこと。

「元の餌に戻してみる、ありがとうね!」

と言われ、半信半疑ながら、ビックリしたことを覚えています。

陰陽師を通じて、他人の私に頼むほど、新しい餌が嫌だったのかしら……その猫ちゃん、と(笑)。

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