占いをくだらないという人に読んで欲しい

Myriams-Fotos / Pixabay
占いを信じる人ってバカですよね。
なんで根拠のないものを信じられるんですか?
ホント、理解に苦しみます。占いを真に受けている人を見ていると、
どんだけ頭悪いのってイライラします。
誰もが聞いて納得できる「信じるに値する根拠」を知りたいです。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1418439244

これは「Yahoo!知恵袋」に投稿されていた
質問の一つを簡略化したものです。

これを抜粋したのは「占い 信じない」を検索すると、
閲覧数上位に入っていたから、
そして何より占いを信じない人の
ある意味「生の声」のように感じたからです。

この言葉に共感する、賛同する人は少なくないでしょう。

ですが私はこの方は色々な「勘違い」をしていると感じました。

その理由を踏まえながら、
占いとの付き合い方などをお話していこうと思います。

 

 

 

 

 

1.どうして根拠のないものを信じられるの?

この疑問は占いを信じられない人、
共通して抱いているものだと思います。

ですがこの疑問は、
「根拠」という言葉の曖昧さを
知らないからこそ言えるのではないでしょうか。

1-1.根拠はある

私は以前、「占いの根拠」について記事を書きました。

その中で根拠という言葉には、
「ある考えや言動のもとになるもの。よりどころ」
という意味があることを最初にお話ししています。

少し分かりにくいと思います。

簡単に言うと
「行動と判断を支える理由となる事実」ということです。

そして話は「事実」と「真実」の違いへと移ります。

事実は「私たちの世界(現実世界)で起きた実際の出来事」のことであり、
真実は「嘘偽りのない本当のこと」という意味を持っています。

更にわかりやすいように例を1つ挙げましょう。

道を歩く2人の若い男女は手を繋いでいます。
それを見たあなたは、2人がどういう関係だと思いますか?

「カップル」だと思った方に聞きます。
そう思ったのはどうしてですか?
それは「若い男女が2人だけの時に手を繋いでいる=恋人同士」
だと思ったからではないですか?

残念ながら答えはノーです。
あなたは若い男女が手を繋いで歩いているという
「事実」を見ただけで、
2人が恋人同士である証拠を、持っているわけではありません。

2人は付き合っていませんし、
お互いのことを異性として見たことはありません。
これが2人の関係の「真実」です。

後出しジャンケンだと言われそうですが、
こういったことが実際にないとも言えませんよね。

占い師の言ったことが本当に起きた、
当たったという体験をした方は多いです。
その「事実」がある限り、占いに根拠はあるのです。

これで納得した方は少ないでしょう。
根拠の話は正直なところ、言葉遊びでしかありませんので。

 

 

1-2.占いを信じる人は悩んでいる

占いを信じない人の多くに共通し、
そして占いを信じる人の多くに共通するものがあります。

それは「悩んでいるか」という点です。
冷静になると分かるのですが、
占いは悩みや不安のある人が
利用するカウンセリングの一種でもあります。

占い師は悩みのある人たちにとっては
「相談できる相手」なのです。
ですから占い師の言葉に耳を傾け、信じようとします。

悩みのない人が、
占い師の言葉を聞いても何も感じません。
その多くが胡散臭いと思うだけです。
そんな人たちからして見れば、
占い師に相談する人たちのことが
馬鹿馬鹿しく見えるかもしれません。

ですがそう思うのは「あなたの勝手」でしかありません。
どんな悩みも、当事者と部外者では捉え方が違ってきます。
悩みの大きさを決めていいのは、
その悩みを抱える本人だけです。

占いを信じるかどうかの判断材料は、
結果が当、
共感できたかどうかではないでしょうか。

悩みのない人は共感できません。
どうしてか。
悩みがない人は、今の自分の行動に絶対の自信があるので、
共感する必要すらないからです。
根拠がないから信じないというよりも、
占いという存在自体を、認める必要が無いから信じないのです。

占いを信じない方が、
占いを信じる人を馬鹿にすることは、そもそもおかしいのです。

 

 

 

2.コールド・リーディング疑惑について

質問者は回答者に対して
「占いは結局のところコールド・リーディングでしかない」
とコメントを残しています。

コールド・リーディングとは話術の1つです。
相手の外観(外見)を観察し、
何気ない会話を交、
相手のことを言い当てるという技術のことを言います。

そのテクニックとしては、
・誰にでも当てはまることを言う
例:
「家に整理してない写真がありますね」
「あなたには人に認められたい、人に愛されたいという願望があるようです」
「あなたは自分の選択が正しかったのか、疑問に思うことがありますね?」

・曖昧なことを言う
例:
「最近何か失くしましたね」
「〇〇に対して強い思い入れを感じます」

・質問が当たっていなくても「あなたは気づいていないだけ」と思わせる

確かに、こういった話術を、
占い師の方は身に着けているかもしれません。
ですがそれは、相談者に少しでも心を開いてもらうためです。

悩みを抱える相談者、疑う気持ちは持っています。
そんな相手から悩みを聞き出、
少しでも信用してもらう必要があります。

普段生活していて、
赤の他人に悩みを打ち明ける人なんていませんよね。
でも、それではせっかく相談しに来た意味がありません。

占い師は決して相談相手を騙すつもりはありません。
良い占い師、本気であなたの悩みを解決したいと思っています。

メンタリストが使うテクニックも同じです。
そう考えると、コールド・リーディングを扱うこと自体、
問題ないことが分かると思います。

真に警戒すべきは、そういったテクニックを使い、
お金儲けを企む偽占い師ではないでしょうか。

また、占いは過去に起きた出来事を
統計して出来上がるものです。

その統計をもとに、
今後起きるであろうことを占うわけですから
「誰にでも当てはまることを言っている」
と感じてもおかしくはないでしょう。

重要、結果を素直に受け止めることが出来、
という点だと私は思います。

 

 

 

3.占いとの付き合い方

メンタリストとして有名なDaiGoさん。

彼は著書である
「DaiGoメンタリズム・誰とでも心を通わせることが出来る7つの法則」
の発売記念にとあるインタビューを受けています。

それは「占いとの付き合い方」です。

Daigoさんはインタビューの中で、
占い師とメンタリストは、同じであると言っています。

 

3-1.心理学と占いの関係

占いには心理学が絡んでいます。

特に絵の描かれたカードを用いるタロット占、
心理学を応用したものであると、
スイスの心理学者、
長い研究の中で導き出しています。

人は奥深くには皆平等にして、
同じようなイメージを抱いており、
過去も未来も関係なく、人は無意識下で繋がっている
という「元型」という考え方があります。

タロットカードの絵、人が考えたものです。
だからこそ、私たちはその絵の意味(イメージ)を
聞かされた時に納得する人がいるのです。

また「偶然の中に必然を見つける」
という考え方を基盤としている易占いについても、
ユングはある概念が関係していると言っています。
それは「布置(ふち)」という概念です。

「布置」とは、
全く別々に起こったように見える出来事、
当事者にとっては繋がりを感じてしまうような、
そんな不思議な巡り合わせのことを言います。

ですが、二つの出来事を結果と原因として置き換えた場合でも、
その繋がりを説明することは出来ません。
しかし、単なる偶然と考えるには、
あまりにも確率の低い出来事を、
ユングは「共時性(きょうじせい)」という言葉を使って説明しました。
共時性を理解するには、例を挙げると大変分かりやすいです。

先ずは「因果関係」がある場合の例を挙げてみましょう。

あるところにAさんとBさんが一緒にいました。
そこへCさんからAさんの携帯へメールが届きます。
丁度二人は、これから食事に出かけようとしていたところなので、
AさんはCさんを食事に誘いました。
数分後、Cさんは待ち合わせのお店にやってきました。

この場合、AさんがCさんを誘ったことで、
Cさんは二人と合流することが出来ました。
ですから因果関係は成立するのです。

では反対に、因果関係がない場合の例を挙げてみましょう。
あるお店で一緒に食事をしていたAさんとBさん。
二人の会話は、共有の友人であるCさんの話題へと変わっていきました。
するとそこへ、たまたまCさんがやって来ました。

Aさんが呼んだわけでもないのに、
Cさんが現われたこの例では、因果関係は全く説明できません。
AさんとBさんが話題にCさんを出したから、
Cさんは姿を現したという考え方は、強引すぎるでしょう。

この非因果的にも関わらず、
意味のある偶然のように感じる出来事こそが、共時性なのです。

こういったことは、私たちの日常生活でよく起こり得ることです。
皆さんも同じような体験をしたことが、あるのではないでしょうか。

だからこそ、私たちは敢えてそのことを気に留めずに、
流してしまうことが多いと思います。

しかしユングは、そんな不思議な偶然にこそ、
深い意味があるのだと説いているのです。

この考えは。易学を研究する中で生まれたものなのです。

 

 

3-2.メンタリストが教える占いとの付き合い方

DaiGoさんは占い師、
「先生」と呼ばないようにするべきだと言っています。
先生と呼んでしまうと、
その時点で相談者と占い師、
上下関係が生まれてしまうのです。
これを「権威催眠」と言います。

人は立場が上の人の言葉を、
鵜呑みにしてしまう傾向があります。

それでは、マインドコントロールをされているのと同じなので、
一意見として冷静に受け止めるために、
占い師とは平等な立場でいることが重要なのです。

未来を当ててもらうというよりも、
悩みを聞いてもらう「カウンセリング」
として使うのが一番良いのです。

占い師にすがりきってしまうと、
悪い占い師にカモとして扱われるだけです。

また、自分に合わないと思った占い師とは、
関わらないようにするのが、
占いと上手く付き合うコツなのです。

 

 

 

4.まとめ

これで占いを信じない人、納得できたとは思っていません。

ですが、占いそのものをしても、占いは無くなりません。
嫌いな相手をただ否定し、遠ざけるのではなく、
歩み寄り、そして理解しようとするをすることで、
見つかる何かもあるはずです。

その何かが占いを信じることへ繋がるのか、
信じない気持ちを増幅させるかは分かりません。
ですが私は、
皆さんには視野を広げて欲しいと思っています。

 

 


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